ハンドメイド作品を格上げするゴムの結び目の極意

目次

はじめに

ブログを読んでくださり、ありがとうございます。本記事ではハンドメイドで使うゴムの結び目について、初心者の方にもわかりやすく解説します。ヘアゴムやブレスレット、マスクストラップなど、日常で使う小物を手作りする際に役立つ基本の結び方や結び目の処理、見た目を良くする工夫を中心にまとめました。

対象読者

  • 手芸を始めたばかりの方
  • ゴムを使った作品の仕上がりを良くしたい方
  • 結び目の耐久性を高めたい方

この記事で学べること

  • 作品の完成度を左右する結び目の基本
  • 余分なゴムのカットや端処理のコツ
  • 結び目を目立たなくする簡単な方法
  • 丈夫に仕上げるための考え方

まずは基礎を押さえて、見た目と耐久性を両立させるコツを身につけましょう。

ゴムの結び目が作品の完成度を左右する

なぜ結び目が重要か

ハンドメイドでヘアゴムやブレスレットを作るとき、結び目は見た目と強度の両方に直結します。目立つ結び目は仕上がりを安っぽく見せ、緩い結び目はほどけやすくなります。正しい結び方を知ると、長く使える作品になります。

見た目に関するポイント

  • 結び目の大きさ:大きすぎると目立ちます。小さくきつくまとめるときれいに見えます。
  • 位置:ゴムの表側に出るか裏側に隠れるかで印象が変わります。デザインに合わせて位置を決めてください。

強度に関するポイント

  • 結びの種類と締め方で耐久性が変わります。結び目はしっかり引いて余計な遊びをなくすことが基本です。
  • ゴムの太さや素材によって滑りやすさが違います。滑りやすいものは結び目を工夫する必要があります。

実践的な対策

  • 結んだら強く引いて締め、余分は短くカットします。端の処理に透明接着剤やネイル用トップコートを少量使うとほどけにくくなります。
  • ビーズやボタンの裏に結び目を入れる、布で包むなど隠す方法も有効です。接着剤は少量にしてはみ出さないよう注意してください。

最後にチェックすること

結んだ後は軽く引っ張ってテストし、見た目と強度を確認してください。日常使いに耐えるように調整すれば、作品の完成度がぐっと高まります。

基本の結び方 ― 本結び(真結び)が定番

本結びが定番である理由

本結び(真結び)は横方向の力に強く、ほどけにくい点で多くのハンドメイドに向きます。ヘアゴムやブレスレットなど、引っ張られることが多い作品で安心感があります。

材料と準備

  • ゴムひも2本(同じ太さが望ましい)
  • 作業しやすい平らな場所
  • はさみ(仕上げに使用)

手順(やさしい4ステップ)

  1. 2本のゴムを交差させ、交差点をしっかり押さえます。
  2. 片方のゴムで小さな輪を作り、もう一方をその輪に通します。
  3. 最初に作った輪を引き締め、形を整えます。
  4. 同じ動作をもう一度くり返して結び目を二重にし、最後に両端をしっかり引いて固定します。

ステップ2と3を2回行うことで、結び目はよりほどけにくくなります。引き締めるときは少しずつ力をかけ、ゴムがねじれないように注意してください。

仕上げのコツ・よくある失敗と対策

  • 結び目がごつくなる場合:ゴムをやや引き伸ばしながらゆっくり締めると収まりがよくなります。
  • ほどけやすい場合:結び終わった後、結び目の根元に少量の布用接着剤や透明マニキュアをつけると補助になります(好みに応じて)。
  • 見た目をきれいにしたい場合:余分な端を短く切り、切り口を軽くライターの火で溶かしてほつれを防ぐ方法もあります(素材によっては不可)。

応用例

  • ヘアゴム:結び目を外側に出すとアクセントになります。
  • ブレスレット:結び目を内側にして肌に当たらないようにすると快適に使えます。

この基本を身につけると、他の結び方にも応用しやすくなります。

結び目の処理 ― 余分なゴムのカットと端処理

結び終えたら、余分なゴムの端をきれいに処理すると見た目が整い、耐久性も上がります。ここでは安全で失敗しにくい手順と代替方法をわかりやすく説明します。

準備

  • 用具:切れ味の良いはさみ、ライター(またはキャンドル)、ピンセットやトング、耐熱の作業台や器。
  • 作業環境:換気の良い場所で行い、可燃物を近づけないでください。小さなお子様やペットがいる場所では注意してください。

手順(おすすめのやり方)

  1. 結び目をしっかり締める。結び目の状態を確認してから作業します。
  2. 端は1cm弱ほど残して、切れ味の良いはさみで切ると仕上がりがきれいになります。
  3. ライターであぶる際は、炎を直接当てずに端を近づけて短時間(1〜2秒程度)あぶり、先端を縮ませます。ピンセットでつまんで作業すると手を守れます。
  4. 冷めたら触って形を整え、必要なら余分な部分を少しだけ切り取ります。引っ張って強度を確認してください。

注意点

  • 合成ゴムやナイロンのような素材は溶けます。においや煙が出るため、必ず換気してください。
  • 天然素材や繊維製のゴムは焼くと焦げる恐れがあるため、別の方法を使ってください。

代替の端処理方法

  • ほつれ止め液(フレイチェック)や透明マニキュアを塗ると、火を使わずに処理できます。
  • 小さな熱収縮チューブを使う場合は端に通してから熱で収縮させると、きれいで丈夫になります。

以上の手順を守ると、見た目が整い長持ちする仕上がりになります。まずは端材で試して感触を確かめることをおすすめします。

結び目を隠すテクニック

はじめに

ビーズブレスレットなどで結び目が目立つと仕上がりが悪く見えます。ここでは簡単にできる隠し方を具体例とともに紹介します。

ビーズの中に押し込む方法

結び目をできるだけ小さく作り、ビーズの穴に押し込みます。ゴムを複数本通している場合は、一度結んでから余分を短く切り、ルーペやピンセットで押し込みます。穴が狭いビーズには先端を細くするか、細い棒で押すと入りやすいです。

糸やゴムを差し戻す方法

結び目を作った後で、結び目の端を再びビーズ列に通して隠します。数珠つなぎ風に数粒分戻すと安定し、見た目も自然です。

小さく整えるコツ

結び目はしっかり締めつつ、はさみで余分を短く切り、指先でつぶして平らにすると目立ちにくくなります。滑りやすいゴムは二重結びや外側に寄せる工夫をしてください。

接着と仕上げの注意

少量の透明接着剤やクリアマニキュアで固定すると外れにくくなります。ただし接着剤ははみ出すと白く固まることがあるので、つけすぎないよう注意してください。

ヘアゴム・くるみボタンへの応用例

はじめに

100均の材料や手芸店のキットで作るくるみボタンのヘアゴムは手軽でかわいい作品になります。結び方や端処理を丁寧にすると長持ちします。

材料と道具

  • くるみボタンキット(または布と金具)
  • ヘアゴム(丸形や平ゴム)
  • フェルト(裏打ち用)
  • 布用接着剤または裁縫針と糸
  • ハサミ

作り方のポイント

  1. 布をボタンにかぶせ、説明書通りに組み立てます。ゴムを通す部分にフェルトで裏打ちすると補強になります。
  2. ゴムは長さを調整して本結びで結びます。しっかり引いて締め、結び目を小さくまとめます。
  3. 結び目はフェルトの裏側やボタンの内側に収め、見た目を整えます。端は短く切り、ほつれ防止に布用接着剤を少量つけます。
  4. さらに丈夫にしたければ、結び目部分を針と糸で数針留めるか、接着剤で補強してください。

仕上げのコツ

  • ゴムの端を短くすると見た目がきれいになりますが、切りすぎないよう注意してください。
  • 強く引っ張って伸縮テストを行い、外れやすい場合は再度留め直します。
  • 金具(つぶし玉)を使う方法もありますが、小さなお子様向けには布で包むほうが安全です。

丈夫で切れにくい結び方のコツ

以下では、パワーストーンブレスレットなど強度が求められる作品向けに、切れにくい結び方と仕上げのコツを具体的に説明します。

基本の考え方

ゴムを複数本通す(2本または4本)と摩擦が増えて強度が上がります。太さのあるゴムや、同じ径でも質の良いゴムを選ぶと安心です。

具体的な結び方

  1. ゴムを2本(重ねて)通すか、4本を束ねて通します。ビーズは中央で均等になるよう調整します。
  2. 本結び(真結び)を1回作り、余分なゆるみを引いてしっかり締めます。さらに同じ方向で半結びを数回(2〜3回)重ねます。
  3. 最後に結び目を引き締めるときは、両手で均等に引きます。必要なら接着剤を少量だけ結び目に塗って固定します。

仕上げと注意点

結び目の端は短くしすぎないでください。少し余裕を残してからカットし、端をライターで軽く溶かすか透明の接着剤で固めます。重い石や頻繁に使う作品はゴムの本数や太さを増やすか、編み込みやワイヤー補強も検討してください。

まとめ ― ハンドメイド作品を長持ちさせるために

ハンドメイド作品の耐久性は、結び方や結び目の処理で大きく変わります。適切な結び方を選び、余分なゴムをきれいに処理し、必要に応じて縫いや接着で補強すると、見た目と実用性の両方が向上します。

  • 毎回のチェックポイント
  • 結び目がしっかり締まっているか。ゆるければ本結びや追加の一回結びを試してください。
  • 余分なゴムは短くカットし、ほつれやすい素材は火や接着剤で端処理する(ゴムの種類に注意)。
  • 結び目を布やボタンで隠す場合は、縫い目がしっかりしているか確認してください。

  • 使用とお手入れのコツ

  • 強く引っ張りすぎない、濡れたまま長時間放置しないなど日常の扱いで寿命が延びます。
  • 頻繁に使うものは、結び目の補強(縫い止めや薄い接着剤)をおすすめします。

最後に、いろいろ試して自分の作品に合う方法を見つけてください。丁寧な仕上げが長く愛される作品をつくります。

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