2025年ジュエリー展示会の最新注目情報を徹底解説

目次

はじめに

本書の目的

本書は、2025年に開催されるジュエリー関連の展示会やイベントを分かりやすくまとめたガイドです。国内最大級のB2B見本市から、世界的ハイブランドの美術館企画展まで、開催日程・会場・特徴・見どころを一目で把握できるように構成しました。

対象読者

業界関係者(バイヤー、デザイナー、メーカー)、プレス、そして一般来場者まで幅広く想定しています。最新トレンドや新作情報を効率よく探したい方に役立ちます。

本書の構成と使い方

各章は個別の展示会・イベントを詳述します。会期、会場、出展者の特徴、注目ポイント、来場時の実務的なヒント(見どころの回り方や事前準備)を載せています。必要に応じて目次から該当章へ進んでください。

利用上のご注意

掲載情報は案内に基づく要約です。開催内容や日程は変更される場合がありますので、参加前に主催者の公式発表で最終確認してください。

2025年 注目のジュエリー展示会・イベント情報

概要

2025年のジュエリー展示会は国内外で活発に開かれます。ブランドの新作発表から職人技を紹介する企画展まで、幅広い内容が予定されています。業界関係者だけでなく、一般の方も楽しめるイベントが増えています。

国内の注目イベント

  • ジャパンジュエリーフェア(JJF): 国内外の卸・小売が集まり、新作や商談が行われます。
  • コンテンポラリー展示会: 若手作家や工芸的な作品が並び、個性的なデザインに出会えます。

海外の注目イベント

  • 香港やイタリアなど、国際規模の見本市ではトレンドが一望できます。大手ブランドのブースやジェムの専門展示も注目です。

見どころ

  • 新素材や色使いのトレンド、サステナブル素材の導入例をチェックしましょう。実演やトークセッションから制作背景を知ると作品理解が深まります。

訪問のポイント

  • 事前登録や招待状の確認を行ってください。人気の講演や限定展示は早めの予約が安心です。写真撮影や商談のマナーにも注意しましょう。

ジャパンジュエリーフェア2025(JJF2025)

開催概要

開催日: 2025年8月27日〜8月29日
会場: 東京ビッグサイト 東5・6ホール
国内最大級のB2Bジュエリー見本市で、約300社が出展します。入場は無料(事前登録推奨)です。

見どころ

出展各社は新作コレクションや素材、製造サービスを展示します。バイヤーや小売店、デザイナーが商談しやすい構成です。注目プログラムとして、JJAジュエリーデザインアワード2025の授賞式や、アンミカさんのトークショーが予定されています。トークではデザインやマーケティングに関する実践的な話が期待できます。

参加方法と入場のポイント

事前登録でスムーズに入場できます。名刺を多めに用意し、商談希望の企業は事前にアポイントを取ると効率的です。会場が広いため、興味のあるブースは優先順位を付けて回ると良いでしょう。

来場時の実務的アドバイス

  • 歩きやすい靴と荷物を軽くする
  • 取引条件(最小発注量、リードタイム、価格帯)を確認する
  • サンプル写真は撮影許可を取り、メモを残す

業界の流れや新しい素材・技術を短時間で把握できる貴重な場です。ビジネス目的の方は準備を整えて臨んでください。

世界最大級の宝飾品展示会 ジュエリー&ジェムワールド香港(JGW2025)

開催概要

開催日程:2025年9月17日~9月21日
会場:香港
世界最大級の宝飾品展示会で、世界中のバイヤーやブランドが集まります。規模が大きく、素材・デザイン・技術の最新動向を一度に見ることができます。

見どころ

  • 国際的なトレードショーとして商談の機会が豊富です。
  • 新素材や加工技術、デザイントレンドの発見が期待できます。
  • 小規模ブランドから大手まで多彩な出展があり、比較しながら見る楽しさがあります。

ジャパンブランドパビリオン(初出展)

2025年は日本のジャパンブランドパビリオンが初めて出展し、日本から14ブランドが参加します。伝統的な職人技や日本独自の美意識を国際舞台で紹介する場となり、海外バイヤーの注目を集めるでしょう。

職人技と美意識に触れる

出展ブースでは細部の仕上げや素材選びのこだわりが分かりやすく示されます。説明を聞いたり、実物を手に取ったりすることで日本の技術の価値を実感できます。

見学・参加のポイント

  • 事前に出展者リストを確認し、商談希望は予約を取ると効率的です。
  • 会場は広いので歩きやすい靴と荷物を軽くすると快適です。
  • 英語が主流ですが、多くのブースは親切に対応してくれます。名刺や写真を用意するとコミュニケーションが円滑です。

JGW2025は、国内外の宝飾界の今を知り、日本のものづくりを世界に伝える貴重な機会です。

ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧(企画展)

展覧会概要

開催日程・会場:2025年9月17日~12月15日、国立新美術館(東京・六本木)。ローマのハイジュエリーメゾン、ブルガリによる過去最大規模の企画展です。色彩、文化、クラフトマンシップを軸に、ジュエリーを芸術として体感できます。

色彩の世界

ブルガリは色石の大胆な組み合わせで知られます。本展では鮮やかな色彩の使い方を中心に、宝石の選び方や配色の意図を解説します。光や角度で表情を変える作品も多く、見る角度で印象が変わる楽しさを味わえます。

文化とインスピレーション

ローマの歴史や地中海の文化、旅の記憶がデザインに反映されている点を紹介します。古代のモチーフや建築的な構成を現代のジュエリーにどう昇華したかに注目してください。

技巧(クラフトマンシップ)

熟練の職人による細やかな加工やセッティング技術を展示します。石合わせや金属加工の工程、デザインスケッチや制作過程の資料が並ぶため、制作の裏側を知る良い機会です。

見どころと観覧のヒント

アーカイブピースや代表作の展示、スケール感のあるインスタレーションが見どころです。会期は長いですが、混雑する日もあるので、午前中の早めの時間帯が比較的ゆっくり見られます。事前に公式情報でチケットや音声ガイドの有無を確認すると安心です。

永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル展

概要

2025年9月27日から2026年1月18日まで、東京都庭園美術館で「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル展」が開催されます。パトリモニーコレクションや個人蔵の作品、時計、工芸品など約250~310点を公開し、ブランドの伝統と技巧、アール・デコ様式を深く知ることができます。

見どころ

  • アール・デコ期のデザインと技術の紹介。直線と幾何学模様、華やかな装飾が楽しめます。
  • パトリモニーコレクションの代表作や、個人蔵による貴重な一点物。資料や写真とともに制作背景をたどれます。
  • 時計や工芸品の展示で、宝飾技術の多様さと職人の細やかな手仕事を実感できます。

注目のテーマとモチーフ

ヴァン クリーフ&アーペルならではの自然モチーフ(花や蝶)、アルハンブラのような象徴的デザイン、物語性のあるジュエリー表現に注目してください。装飾と機構が一体となった作品も見どころです。

鑑賞のポイント

  • まずは全体をゆっくり回り、気になる作品を見つけてから詳しく見ると理解が深まります。
  • 細部の彫金や石の留め方、色の組み合わせに注目すると、職人技がよく伝わります。
  • 展示説明や解説パネルを読み、制作背景や年代を確認すると見え方が変わります。

見学前の準備と注意

  • 会場は美術館のため、混雑する時間帯はゆっくり鑑賞しにくいことがあります。余裕を持って訪れることをおすすめします。
  • 写真撮影の可否やバッグの預かりなどは会場の案内に従ってください。

心静かに、ひとつひとつの作品が伝える時間の重なりを味わってください。

コンテンポラリージュエリー展(日本+ノルウェー外交関係樹立120周年記念)

開催概要

2025年9月13日〜10月13日、京都産業会館で開催されます。日本とノルウェーのジュエリー作家8名による合同展で、両国の文化と現代デザインが交差する特別企画です。

出展構成

日本側とノルウェー側、それぞれ4名ずつの作家が参加します。伝統素材を現代的に解釈した作品や、金属・宝石・自然素材を組み合わせた実験的なジュエリーが並びます。展示は個人作と共同制作の両方を含み、異なる表現が対話する構成です。

見どころ

  • 文化的背景の対話:北欧のミニマリズムと日本の繊細な工芸性がどのように融合するかが見どころです。
  • 素材の扱い:金属の曲線や表面処理、非貴金属や有機素材の使い方に注目してください。
  • 身に着ける視点:展示は着用時の佇まいや動きで表情が変わる作品を多く含みます。

鑑賞のポイント

作品の細部(仕上げ、継ぎ目、留め金)と、作家が示す制作背景や理念に注目してください。写真だけでは伝わりにくい重量感や質感を会場で確かめることをおすすめします。

観覧前の案内

会場までの交通や開場時間、入場方法は公式案内でご確認ください。貴重な作品が多いので、手袋の着用や触れない観覧マナーを守ってご鑑賞ください。

DAMIANI Collezione 2025(ダミアーニ コレクション展)

開催概要

開催日程:2025年8月23日~8月25日
会場:ハラダ本店(徳島市)
イタリアの高級ジュエリーブランド、ダミアーニが日本で新作コレクションを披露します。ブランドブースに加えて特設サロンを設け、間近で作品を鑑賞できる機会です。

見どころ

ダミアーニらしい上品で繊細なデザインを直に見ることができます。リングやネックレス、イヤリングなどの新作は、細かな石留めや金属の仕上げが魅力です。実物を手に取って輝きや質感を確かめられる点が何よりの醍醐味です。

楽しみ方のポイント

・スタッフに相談すると素材やサイズ感の説明を受けられ、試着できる場合もあります。
・展示は照明で印象が変わるため、自然光や近くでの見え方も確認しましょう。
・気になるアイテムはメモや写真(撮影可否は会場で確認)を残すと選びやすくなります。

注意事項・来場前の確認

会場の混雑状況や展示の詳細、撮影・試着の可否は主催者にて確認してください。貴重品の管理にご注意のうえ、静かに展示を楽しんでください。

その他の注目展示会・イベント

主な注目イベント

  • 第6回京都ミネラルマルシェ(2025年8月29日~8月31日、京都産業会館)
  • 原石やルース、標本が集まる人気フェアです。収集家から初心者まで楽しめるブースが並びます。
  • 国際宝飾展(IJT)
  • 東京・神戸・横浜で年3回開催される国内最大級の宝飾総合展示会です。メーカーや卸、デザイナーの最新ラインナップを一度に見られます。

見どころ

  • 鉱物やルースに特化したフェアでは、産地や形成過程の説明が聞けます。実物を手に取り比べられる点が魅力です。
  • 総合展示会では業界のトレンドや新作、素材の扱い方などがわかります。業者向けの商談も活発です。

参加時のポイント

  • 予算と優先順位を決めてから回ると迷いにくいです。
  • 購入前は石の重さ、カット、処理の有無、鑑別書の有無を確認してください。
  • 写真撮影や立ち話のルールは会場ごとに異なります。案内表示や出展者の指示に従いましょう。

初心者の楽しみ方

  • 小さな買い物から始めて、出展者に質問して知識を広げると安心です。
  • ワークショップやセミナーがあれば参加すると見方が変わります。

まとめ

2025年は業界向けのB2B見本市から、世界的ハイブランドの美術館展覧会まで、多彩なジュエリー展示会が国内外で開かれます。

  • 観覧の目的を明確にする: ビジネス、仕入れ、学び、鑑賞など目的を決めると会場での動きが効率的になります。
  • 公式情報の確認を優先: 開催日、入場方法、出展リスト、撮影や購入のルールは必ず公式で最新情報を確認してください。
  • 観覧の準備: 名刺やメモ、携帯用の拡大鏡や撮影用バッテリーなどを用意すると便利です。写真撮影が禁止の展示もあるため、ルールは守りましょう。
  • 出会いを活かす: 作り手やブランド担当者と直接話す機会を活用し、背景や技法について質問すると理解が深まります。
  • 作品の保存と購入: 気に入った作品は保管方法や保証、修理対応を確認してから購入してください。
  • トレンドの見方: 色、素材、表現方法の変化に注目すると、今後のデザイン傾向が読み取りやすくなります。

どの展示も、単なる商品の見本ではなく、デザインやクラフトマンシップ、ブランドの世界観に触れる場です。公式情報を確認し、目的に応じて計画的に訪れることで、貴重な出会いや学びの機会を最大限に活かしてください。

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