はじめに
「ブログの記事をどう書けばいいかわからない」「記事がうまくまとまらない……」というような疑問や悩みをもっていませんか?本記事ではWordPressでの内部リンクについて、基本から実践までをわかりやすく解説します。
内部リンクとは、あなたのサイト内でページ同士をつなぐリンクのことです。読者が関連記事や関連ページにスムーズに移動できるため、ユーザビリティが高まります。検索エンジンにもサイト構造を伝えやすくなり、評価向上につながることが多いです。
この記事で扱う内容は以下のとおりです。
- 第2章:内部リンクの定義と役割
- 第3章:WordPressでの設置方法
- 第4章:貼り方のバリエーション
- 第5章:最適化のポイントとSEO効果
- 第6章:便利なプラグイン紹介
- 第7章:実際の設置手順(Gutenberg例)
対象は、これから内部リンクを意識したいブロガーやサイト運営者です。初心者の方でも手順に沿って進めれば実践できます。
読み方のコツは、まず第2章で概念を押さえ、第3章以降で実際の操作と最適化ポイントを確認することです。実際に試す際は、WordPressの管理画面にログインできることと、主要な記事やページのURLや見出しを用意しておくとスムーズに進められます。
内部リンクは地味な作業ですが、積み重ねるとサイト全体の利便性や検索評価に良い影響を与えます。安心して読み進めてください。
WordPressにおける内部リンクとは何か
内部リンクの定義
内部リンクとは、同じサイト内のほかのページや記事へ移動できるリンクです。URLが同じドメイン内にあるものを指します。たとえば、記事本文中の「こちらの記事へ」というリンクや、サイト上部のナビゲーションメニューが内部リンクにあたります。
設置される主な場所
- グローバルナビゲーション(ヘッダー)
- 記事本文中の関連記事リンク
- パンくずリスト
- サイドバーやフッターのメニュー
これらは目的に応じて使い分けます。
ユーザーにとってのメリット
内部リンクが分かりやすいと、訪問者が目的の情報に短時間でたどり着けます。サイト内を自然に回遊でき、情報の補足や関連トピックへ誘導しやすくなります。
検索エンジンに対する効果(簡単に)
検索エンジンは内部リンクをたどってサイトの構造を把握します。適切に張られた内部リンクは、重要なページが見つかりやすくなり、評価につながることがあります。
良い内部リンクのポイント
- リンクテキスト(アンカーテキスト)は内容を示す短い語句にする
- 無関係なページへはリンクしない
- 同じページにリンクを張りすぎない
簡単な例
記事内で「詳しくはWordPressの基本設定をご覧ください」と書き、該当記事へリンクする。これだけで読者は必要な情報へすぐ移動できます。
WordPressでの内部リンクの設置方法
概要
WordPressで内部リンクを設置する主な方法は2つあります。手動でリンクを挿入する方法と、プラグインで自動的に設置・装飾する方法です。ここでは、それぞれの手順と具体例、注意点をわかりやすく説明します。
手動でリンクを設置する手順(投稿編集画面)
- リンクしたいテキストを選択します。例:「詳細はこちら」や「使い方」を選びます。
- ツールバーのリンクアイコン(チェーン)をクリックします。
- 表示された入力欄にURLを貼り付け、候補に自サイトのページが出たら選択します。
- 必要に応じて「新しいタブで開く」をチェックします。外部ページでない限り基本は同じタブで開きます。
- 保存して表示を確認します。リンク先が正しいか必ずテストします。
具体例:投稿内で「プラグインの導入方法」を選択し、過去記事のURLを指定すると内部リンクになります。
プラグインで自動設置・装飾する方法
- 自動リンク:特定のキーワードを登録すると、該当ワードに自動でリンクが入ります。大量の記事に一括で貼りたい場合に便利です。
- ブログカード形式:URLを指定するとサムネイルや抜粋付きのカード表示にできます。見栄えがよくなります。
- 関連記事ウィジェット:記事下やサイドバーに自動で関連記事一覧を表示します。滞在時間を延ばせます。
導入時は以下を確認してください:過剰な自動リンクは避ける、アンカーテキストは自然な文にする、主要な内部リンクは手動で調整する。
注意点
- アンカーテキストは読者に内容を伝える短い文にします。例:「設定手順を見る」など。
- 同じページに同じリンクを何度も入れないようにします。
- 自動プラグインを使う場合はテストページで動作を確認してください。
以上がWordPressでの内部リンクの基本的な設置方法です。次章では貼り方のバリエーションについて詳しく解説します。
内部リンクの貼り方のバリエーション
WordPressでは内部リンクをさまざまな形式で設置できます。目的や見せ方に合わせて使い分けると、読者の導線が整い、記事の回遊性が高まります。
アンカーテキストリンク
具体的なキーワードや記事タイトルをテキストでリンクします。SEO効果が高く、文中に自然に組み込めます。例:「WordPressの内部リンク設置方法」は効果的な表現です。書き方のコツは短く、内容を正確に示すことです。
ブログカード形式
タイトル・アイキャッチ画像・抜粋をカード状に表示します。視認性が高く、関連記事の紹介に向きます。ブロックエディタでURLを貼るか、テーマやプラグインのカード表示機能を使います。
ボタンリンク
目立たせたい導線に効果的です。ボタンブロックやHTMLで作成し、色や文言を簡潔にします(例:「続きを読む」「詳しく見る」)。CTAに適しています。
画像リンク
サムネイルや図をクリックで別記事へ誘導します。alt属性に説明を入れ、モバイル表示も考えてサイズを調整してください。
URLの直接貼り付け
最も簡単な方法で、編集画面にそのまま貼るだけでリンクになります。自動でカード表示されることもありますが、見た目はシンプルです。
ページ内アンカー(見出しリンク)
長い記事では目次から特定の見出しへ飛ばすアンカーが有効です。見出しにIDを付けて「#見出し名」でリンクします。
使い分けのポイント
- 読ませたい導線にはアンカーテキストやブログカード
- 行動を促す場所にはボタン
- 視覚的に訴えたい場面では画像リンク
- 手早く共有するならURLの直接貼り付け
用途に応じて組み合わせると、読者にとって分かりやすい導線が作れます。
内部リンク最適化のポイントとSEO効果
内部リンクはサイト内の流れを作り、ユーザーと検索エンジン双方にとって分かりやすくします。ここでは実践しやすい最適化のポイントと期待できるSEO効果を具体例とともに解説します。
アンカーテキストの選び方
曖昧な表現(「こちら」「詳しくはこちら」)は避け、リンク先が分かる語句を使います。例:『WordPressの画像最適化方法』と書けば、ユーザーも検索エンジンも内容を理解しやすくなります。
関連性の高いページをつなぐ
同じテーマや補足情報を持つページ同士をつなぎます。例えば「初心者向け設定」から「具体的な設定手順」へリンクすると、回遊が増えて滞在時間が伸びます。滞在時間や閲覧ページ数の向上は評価につながります。
設置場所とクリック率
記事本文中の文脈に沿ったリンクはクリックされやすいです。上部や導入部、見出し下の自然な一文に入れると効果的です。フッターや無関係なサイドバーに大量に置くと効果が薄れます。
プラグインの使いすぎに注意
自動で大量に内部リンクを作るプラグインは便利ですが、質が落ちると逆効果になります。重要なのは関連性と自然さです。自動化は補助とし、手動での見直しを怠らないでください。
実践チェックリスト(簡潔)
- アンカーテキストが具体的か
- リンク先が関連性高いか
- 本文中に自然に配置しているか
- 同ページにリンクが多すぎないか
- アナリティクスで回遊・滞在時間を確認する
これらを意識すれば、内部リンクはユーザー体験の向上とSEO効果の両方に寄与します。
内部リンク設置に便利なWordPressプラグイン
概要
内部リンクを効率よく増やすには、プラグインが便利です。自動でリンク化したり、関連記事を表示したり、カード型で見せたりと用途に合わせて使えます。
Internal Links Manager 的な自動リンクプラグイン
- キーワードを登録すると記事内の該当語句を自動でリンク化できます。例:製品名を登録して、初回出現のみリンクにする設定。
- リンク数の上限、除外リスト、nofollow設定、ターゲット設定など細かく調整できます。
- 設定次第で手間を省きつつ過剰リンクを防げます。
関連記事プラグイン
- 記事末に自動で関連ページを表示し、回遊率を高めます。タグやカテゴリ、内容の類似度で候補を出す仕組みが一般的です。
- サムネイルや表示件数を設定できます。表示位置はテーマに合わせて調整しましょう。
ブログカード系プラグインやテーマ機能
- リンク先をカード型で視覚的に伝えます。タイトル・抜粋・画像が並び、クリック率が上がりやすいです。
- 画像は遅延読み込みやサイズ最適化と併用すると表示速度を落としにくくなります。
導入時の注意点と使い分けのコツ
- パフォーマンス影響を確認してください。自動生成系はクエリが増えますのでキャッシュと相性を確かめます。
- 同じ機能を重ねて入れると競合します。まず一つ導入して挙動を確認してください。
- 自動リンクは便利ですが、アンカーテキストが不自然にならないよう少なめに設定すると安全です。
使い分け例
- 定型ワードは自動リンクプラグイン、訪問者の回遊促進には関連記事プラグイン、訴求力重視ならブログカードでの表示を使い分けると効果的です。
実際の内部リンク設置手順(Gutenbergブロックエディタ例)
Gutenbergブロックエディタでの内部リンク設置手順を、画面操作に沿ってわかりやすく説明します。初心者でも迷わないよう順を追って進めてください。
- リンクを張りたいテキストを選択
-
ブロック内の該当する文字列をドラッグして選びます。段落やリストの中でも同じ手順です。
-
リンク挿入ボタン(鎖アイコン)をクリック
-
ツールバーの鎖アイコンを押すか、キーボードショートカット(Ctrl/Cmd + K)を使います。
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内部記事のURLまたはタイトルを入力して検索・選択
-
検索欄に記事タイトルの一部を入れると候補が表示されます。該当記事を選択すると、URLが自動で挿入されます。直接URLを貼ることもできます。
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必要に応じて「新しいタブで開く」などの設定を追加
-
歯車アイコンやリンク設定のトグルで「新しいタブで開く」を選べます。ユーザー導線を考えて使い分けてください。
-
完了ボタンで確定し、プレビューで動作確認
- リンクを確定したら公開前にプレビューでクリックして正しく遷移するか確認します。リンク切れや誤ったページを避けるため必ずチェックしてください。
ポイント:アンカーテキストは自然で説明的にします(例:「詳しい設定方法はこちら」より「Gutenbergでのリンク設定方法」)。内部リンクは関連性を優先すると効果的です。