はじめに
「Webサイトの名称(サイト名)ってどこで確認すればいいの?」「検索結果やブラウザにどう表示されるの?」と悩んでいませんか?
この記事では、サイト名がどこに表示されるか、どのように設定・確認するかを初心者向けにやさしく解説します。サイト名とページタイトルの違い、検索結果でサイト名を正しく見せる方法、基本的なSEOの考え方まで、順を追って説明します。
この記事でわかること
- サイト名の確認場所と設定の基本
- ブラウザや検索結果での表示の仕組み
- サイト名とページタイトルの違い(例つき)
- 検索結果に正しく表示させるための簡単な対策
対象読者
- これからブログやサイトを作る初心者
- サイト名の見え方を改善したい個人・小規模事業者
章立てに沿って順番に読めば、サイト名の扱い方が迷わず理解できるようになります。次章から具体的に見ていきましょう。
Webサイトの名称(サイト名)とは何か
定義
Webサイトの名称(サイト名)は、サイト全体を表す名前です。店舗名やブランド名に相当し、運営者のイメージや目的を端的に伝えます。たとえば料理ブログなら「おうちごはんレシピ」、地域情報サイトなら「○○まちガイド」といった具合です。
役割と重要性
サイト名はユーザーの第一印象を左右します。覚えやすい名前は再訪問につながり、ブランド認知が高まります。検索結果やSNSで見つけてもらいやすくなり、信頼感の向上にも寄与します。SEOではサイト名そのものが大きな要因になることは少ないものの、クリック率やブランド検索の増加を通して間接的に効果をもたらします。
選び方のポイント
- 短く覚えやすいこと(発音しやすい)
- サイトの内容やターゲットを示す語を含める
- 他と被らない独自性を持つ
- ロゴやドメインとの相性を考える
サイト名とページタイトルの違い
サイト名はサイト全体の名称です。一方、ページタイトルは各ページ固有の題名で内容を具体的に示します。両方を適切に使い分けることでユーザーと検索エンジンに分かりやすく伝えられます。
サイト名の表示場所と確認方法
概要
サイト名は訪問者や検索エンジンにサイトの所在を伝える重要な表示要素です。表示される場所や確認方法を知っておくと、意図した見え方になっているか簡単に確かめられます。
主な表示場所
- ブラウザのタブ(タイトルバー): 通常はページタイトルが表示されますが、サイト名が含まれることもあります。例: 「記事タイトル — サイト名」
- サイトの見出し部分(ヘッダー)やフッター: 多くのサイトはロゴ横や上部にサイト名を表示します。
- ブラウザのアドレスバー: ドメイン名が表示されます。サイト名ではない点に注意してください。
検索結果での表示順(一般的な例)
Google検索では、ファビコン、サイト名、URL、ページタイトル、スニペットの順で表示されることが多いです。ただし、すべてのサイトでサイト名が出るわけではなく、ドメイン名だけが表示される場合もあります。
確認方法(具体的手順)
- ブラウザで自サイトを開き、タブやページ上部を確認します。見出しやロゴの表示をチェックします。
- WordPressなどを使っている場合は、管理画面の「設定」→「一般」や「外観」→「カスタマイズ」内のサイトタイトル設定を確認します。
- Googleでサイト名を検索して検索結果の表示を確認します。表示されないときはドメイン名だけになるか見比べます。
- ページのソース(右クリック→ページのソースを表示)でmetaタグやtitleタグを確認すると、どの文字列が使われているかが分かります。
補足
サイト名の表示はCMSや検索エンジンの判断で変わります。まずは管理画面やページソースで正しく設定されているかを確認するとよいです。
サイト名を検索結果やブラウザに正しく表示させる方法
検索結果やブラウザに正しいサイト名を表示させるには、Googleが参照しやすい情報をトップページに揃えることが重要です。以下のポイントを順に実装してください。
- WebSite(構造化データ)を記述する
- トップページにschema.orgのWebSiteタイプをJSON-LDで置きます。nameとurlだけでも有効です。例:
<script type="application/ld+json">{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "WebSite",
"name": "あなたのサイト名",
"url": "https://example.com/"
}</script>
- titleタグを整える
-
トップページの
にサイト名を含め、短く分かりやすく記述します。例: サイト名 — 簡単な説明 -
h1タグを使う
-
トップページのh1にサイト名かキャッチフレーズを置き、ページの代表を示します。
-
Open Graphのsite_nameを設定する
-
をトップページに追加します。
-
一貫性を保つ
-
上の要素で同じ表記を使い、略称や漢字・カタカナの違いを避けます。ロゴだけでテキストが無いと認識されにくいです。
-
検証と反映の確認
- ソースを確認し、構造化データ検証ツールやURL検査で問題がないか確かめます。反映には時間がかかることがあります。
これらを整えるとGoogleがサイト名を正確に判断しやすくなります。
サイト名とURL・ページタイトルの違い
概要
サイト名は「屋号」、URLは「住所」、ページタイトルは「その場所の看板や扉」と考えると分かりやすいです。それぞれ役割が違うため、混同しないことが運営や検索の観点で重要です。
サイト名(屋号)
サイト全体の名前です。ロゴやヘッダー、SNSのプロフィールに使います。ブランド認知が目的で、短く覚えやすい名前にします(例:旅ブログ『たび日和』)。
URL(住所)
ウェブ上の住所です。ドメイン(example.com)とパス(/blog/post)で構成されます。人にも検索エンジンにも分かりやすい構造にすると利便性が上がります。変更はアクセスに影響するので注意が必要です。
ページタイトル(看板)
各ページ固有のタイトルタグです。検索結果やブラウザのタブに表示され、内容を端的に伝えます(例:『初めての京都観光ガイド|たび日和』)。検索でのクリック率に直結するため、具体的で魅力的に書きます。
なぜ区別するか
役割を区別すると、ユーザーに伝わりやすくなり、SEO対策も効果的です。サイト名はブランド、タイトルは内容、URLは場所の案内と覚えておくと運用が楽になります。
簡単チェックリスト
- サイト名はヘッダー・プロフィールに一貫しているか
- 各ページのタイトルは固有で説明的か
- URLは短く読みやすいか
これらを確認して、混同を避けましょう。
サイト名が検索結果に表示されない場合の対策
問題の原因をまず把握しましょう
検索結果にサイト名が出ない原因は複数あります。構造化データの記述ミス、meta robotsでのnoindex、robots.txtやcanonicalの設定、あるいはサイト名情報(title、h1、og:site_name)の不一致などが典型例です。Googleは表示内容を自動で書き換えることもあります。
優先チェックリスト
- Search ConsoleのURL検査でインデックス状況を確認する
- ページソースでtitleタグ・h1・og:site_nameが正しく書かれているか確認する
- schema.orgのWebSite/Organization構造化データが正しく記述されているか検証する
- meta robotsやrobots.txtでブロックされていないかチェックする
- canonicalタグや重複コンテンツでサイト名が無視されていないか確認する
具体的な対策手順
- Search Consoleで問題のURLを検査し、「インデックス登録可」か確認する。問題があれば修正箇所が表示されます。2. ページのHTMLを確認し、title・h1・og:site_nameを統一する。CMSの設定やSEOプラグインも見直してください。3. 構造化データはリッチリザルトテスト等で検証し、エラーを修正する。4. meta robotsやrobots.txt、canonicalを修正したらサイトマップを再送信し、Search Consoleから再クロールを依頼する。5. 変更後は数日〜数週間かけて検索結果の反映を確認します。
注意点
- Googleは最終表示を自動で決めます。記述を正しく整えることで反映される確率が上がります。いきなり結果が出ない場合もあるので、しばらく様子を見てください。
まとめ
この記事の振り返り
- サイト名はWebサイトの顔であり、ブランドや信頼に直結します。ユーザーが覚えやすく、内容を想像できる名前にすることが大切です。
表示の要点
- ブラウザや検索結果に表示させるには、titleタグやh1、metaタグ(og:site_name)を整えます。検索エンジン向けには構造化データ(WebSiteのname)も有効です。
表示されないときの対策
- タグや構造化データを見直し、重複や誤記を修正します。CMSの設定やキャッシュ、Search Consoleのインデックス状況も確認してください。
簡単なチェックリスト
- titleとh1にサイト名または分かりやすい説明を入れる
- og:site_nameを設定する(SNS表示のため)
- 構造化データでnameを指定する
- キャッシュやプラグイン設定を確認する
- Search Consoleなどでインデックスを確認する
最後に
- 小さな設定の見直しで、表示や認知が大きく改善します。まずは1つずつ確認してみてください。