はじめに
はじめに
「ブログの記事をどう書けばいいかわからない」「記事がうまくまとまらない……」というような疑問をもっていませんか?同じように、Googleサーチコンソールで「検索クエリ」が表示されない、あるいは極端に少ないと悩んでいる方も多いはずです。本記事では、そうした疑問や悩みに答えるために、クエリ表示が出ない原因と具体的な対策をわかりやすく解説します。
本記事の目的
- サーチコンソールのクエリ表示の仕組みをやさしく説明します。
- 表示されない・少ない主な原因と確認方法を順を追って紹介します。
- 設定ミスの見つけ方や、インデックス状況のチェック方法、改善手順を具体例で示します。
- クエリレポートの活用法も分かりやすくお伝えします。
読み進め方
各章は独立して読みやすくまとめています。まずは第2章で「クエリとは何か」を確認し、その後で問題の原因特定と対策へ進んでください。
サーチコンソールの「クエリ」とは何か
定義
サーチコンソールの「クエリ」は、検索ユーザーがGoogleの検索窓に入力した語句のうち、あなたのサイトのページが検索結果に表示されたものを指します。言い換えると「どんな言葉で検索結果に現れたか」を表す指標です。
表示の扱い方と注意点
クエリは入力の違いを厳密に扱います。大文字と小文字、半角と全角、語順の違いなどで別のクエリとしてカウントされます。つまり似た語句でも別々に集計されることがあります。検索語句が長い場合や語順が変わる場合も別扱いになる点に注意してください。
プライバシーと非表示のルール
個人情報や機密情報が含まれるクエリは、プライバシー保護のため表示されないことがあります。特定の氏名や医療情報、クレジット番号などが該当します。そのためすべての実際の検索語が見えるわけではありません。
実務上の見方
クエリは単独で判断せず、表示回数(インプレッション)やクリック数と合わせて見てください。表示は多いのにクリックが少ない語句は、タイトルや説明文の改善余地を示します。逆にクリック率が高いクエリは、現在の内容が検索意図に合致している可能性が高いです。
クエリが「表示されない」「少ない」主な原因
サーチコンソールでクエリがほとんど表示されない、あるいは極端に少ない場合に考えられる主な原因を、わかりやすく整理します。各項目はチェック方法と具体例を添えています。
1) プロパティ設定の誤り
- ドメイン型とURLプレフィックスの違いでデータが分かれることがあります。例:”https://example.com”と”https://www.example.com”を別に登録している。
- チェック方法:サーチコンソールで登録プロパティを確認し、実際の公開URLと一致しているか確認します。
2) サイト側でクローラーをブロックしている
- noindexタグ、robots.txt、x-robots-tagヘッダー、Basic認証が原因になり得ます。例:誤って全ページにnoindexを入れている。
- チェック方法:対象ページのソースを確認、robots.txtテスターやURL検査を使います。
3) コンテンツの問題
- 検索意図に合わない内容や薄いコンテンツ、重複があるとクエリが減ります。タイトルと本文の乖離も影響します。
- チェック方法:主要ページの検索意図を再確認し、情報量や独自性を点検します。
4) インデックス未登録/クロール不足
- サイトマップ未送信、クロール遅延、新規ページは表示が少なくなります。例:新規公開直後のページはまだ表示されないことが多い。
- チェック方法:サイトマップを送信、URL検査でインデックス状況を確認します。
5) サーチコンソール側の設定・フィルタ
- 日付範囲や検索タイプ(ウェブ、画像)、フィルタで表示が限定されている場合があります。
- チェック方法:フィルタをリセットして全期間・全検索タイプで確認します。
6) データの遅延や匿名化
- レポートは数日遅れて反映されることがあります。またごく少数のクエリはプライバシー保護で表示されないことがあります。
- チェック方法:しばらく待って再確認し、URL検査で個別確認します。
上の各項目を順に確認すると、原因の特定が進みやすくなります。次章では、よくある設定ミスと確認ポイントを詳しく説明します。
よくある設定ミスと確認ポイント
サーチコンソールでクエリやURLが表示されない場合、設定ミスが原因のことが多いです。ここでは代表的なミスと、すぐ確認できる手順を分かりやすく説明します。
1) プロパティのずれ(http/https、www)
- サイトは「https://example.com」「http://example.com」「https://www.example.com」など複数の表記を持ちます。サーチコンソールは表記ごとにプロパティを扱います。
- 確認ポイント:正しいプロパティを登録しているか、主要な表記をすべて追加しているかをチェックしてください。サイト側はhttpsへリダイレクトし、canonicalを正しく設定します。
2) noindexタグやrobots.txtの誤設定
- ページ内のやX-Robots-Tag、robots.txtのDisallowがインデックスを妨げます。
- 確認方法:対象ページのソースを表示、サイトの/robots.txtを確認、外部ツールで確認します。
3) WordPressやCMSの設定ミス
- WordPressの「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」や、プラグイン(例:Yoast)のnoindex設定、ステージング環境の認証が原因です。
- 確認ポイント:一般設定とプラグインの設定、パスワード保護をチェックしてください。
4) サーチコンソールのURL検査ツールで個別確認
- URL検査に対象URLを入力し、「インデックス登録の有無」「検出された問題(クロール、モバイル対応等)」を確認します。
- 問題を直したらURL検査から「インデックス登録をリクエスト」して再クロールを促します。
短いチェックリスト:
1) 表記(http/https、www)を全てプロパティ登録
2) noindex/robots.txtの有無を確認
3) CMSやプラグイン設定を確認
4) URL検査で個別に確認・再リクエスト
これらを順に確認すれば、誤設定に起因する表示問題を速やかに見つけやすくなります。
クエリが正常に表示されるための対策
1) プロパティの再登録と確認
Search Consoleでプロパティ(ドメインまたはURLプレフィックス)を正しく登録します。サブドメインやhttpsとhttpを別扱いにするため、対象の形式で登録してください。所有権の確認が通っているか、別のアカウントで重複登録していないかも点検します。
2) noindex・robots.txtの見直し
ページに「noindex」タグが付いていないか、robots.txtでクローラーをブロックしていないか確認します。例:開発中のページに誤ってnoindexを残すことが多いです。該当ページを直接開いてmetaタグを確認してください。
3) サイトマップの送信
XMLサイトマップを用意し、Search Consoleに送信します。更新後は変更箇所を含むサイトマップを再送信すると、クロールが早まる場合があります。パス例:/sitemap.xml
4) インデックス登録のリクエスト
個別ページはSearch Consoleの「URL検査」からインデックス登録をリクエストします。大幅な更新後や新規追加後に有効です。多数のページは頻度を分けてリクエストしてください。
5) 検索意図を満たす質の高いコンテンツ作成
タイトルと見出しで検索意図を明確にし、具体的な回答や手順を丁寧に書きます。例:悩み→結論→手順→注意点の順で構成すると分かりやすくなります。内部リンクで関連ページとつなぎ、滞在時間を高めてください。
6) 検証とモニタリング
Search Consoleのカバレッジやパフォーマンスで変化を観察します。問題が解消しない場合はログやサーバー設定、CDNのキャッシュも確認してください。
クエリレポートの活用方法
クエリレポートでまず見るべき指標
Search Consoleのクエリレポートでは、主に「表示回数」「クリック数」「CTR(クリック率)」「平均掲載順位」を確認します。例えば、表示回数は関心の高さ、CTRはタイトルやスニペットの刺さり具合、掲載順位は改善の余地を示します。
人気記事の把握と機会の抽出
表示回数とクリック数が高いクエリは人気記事の元になります。一方、表示回数は高いのにCTRが低いクエリは、タイトルや説明文を改善すれば流入が増える可能性が高いです。掲載順位が5〜20位のクエリは、少しの改善で上位化できるため優先度を上げます。
リライトや新規コンテンツの優先順位付け
優先度は「インパクト(流入増の見込み)×工数」で決めます。具体例:掲載順位12位、表示回数月3,000、CTR1%のクエリはタイトルと見出し調整で流入増が期待できます。工数が小さければ優先度は高くなります。
フィルタとセグメントの使い方
ページ別、端末別、国別で絞り込むと改善ポイントが絞れます。例えばモバイルでのCTRが低ければ、モバイル向けのタイトルや構成を見直します。また日付レンジを比較して施策の効果を測定しましょう。
定期チェックとレポート化
週次・月次で主要クエリを抽出し、改善施策と効果を記録します。KPIはクリック数、平均掲載順位、CTRなどを設定すると効果が分かりやすくなります。
実務での注意点
検索意図を必ず確認してください。数値だけで判断すると的外れな改善になることがあります。データは遅延する場合があるため、施策後は余裕をもって効果を確認しましょう。
トラブルシューティングの流れ
以下は、クエリが表示されない・少ないときに順に確認する流れです。各手順で問題を見つけて修正し、再チェックしてください。
1) サーチコンソールのプロパティ設定を再確認
– サイトのURLと一致しているか(例:https://example.com と http://example.com、wwwあり無し)。間違ったプロパティを見ていることが多いです。
2) noindexやrobots.txtの確認
– ページの内に”noindex”がないか確認。robots.txtでクロール禁止になっていないかチェック。サーチコンソールのテスターで確認できます。
3) サイトマップとクロール状況の確認
– サイトマップを送信しているか、送信後の読み取りエラーや除外理由を確認。クロールエラーがあれば修正します。
4) URL検査ツールで個別チェック
– 問題のあるページをURL検査し、インデックス登録状況やモバイル表示、レンダリングの問題を確認。必要なら”インデックス登録をリクエスト”します。
5) コンテンツの質・量を見直す
– 情報が薄い・重複していると検索表示が出にくいです。検索意図を満たす内容に改善し、内部リンクで巡回を促します。
実施後の流れ
– 修正してからクロールされるまで時間がかかることがあります。URL検査で再リクエストし、サーチコンソールのパフォーマンスやカバレッジを数日〜数週間観察してください。