はじめに
この記事の目的
この文書は、ホームページ制作や運用で重要な「ページ数」についてわかりやすく解説することを目的としています。ページ数の定義や数え方、検索での見え方(SEO)や制作費用との関係、効率的な確認方法、注意点まで順を追って説明します。
こんな悩みはありませんか?
「ホームページに何ページ必要かわからない」「ページ数が多いと費用が心配」「ページ数で検索順位が変わるの?」という疑問を持つ方に向けた内容です。例を交えて具体的に説明しますので、迷いをなくして計画を立てられます。
本書の読み方
第2章以降で定義・SEO・費用・確認方法を順に解説します。まずは全体像をつかみ、必要に応じて関心のある章を詳しくお読みください。
この章で得られること
・本書の目的と構成がわかる
・自分の疑問に合った章を選べる
・読み進める際のポイントがわかる
これから具体的な説明に入ります。どうぞ続きをお読みください。
ホームページのページ数とは?定義・数え方・SEOや費用との関係
ページ数の定義
ホームページのページ数は、サイト内の個別のWebページの総数を指します。例としてトップページ、会社概要、お問い合わせ、商品ページ、ブログ記事などが該当します。スクロールで見える範囲すべてを1ページとし、URLが切り替わるたびに1ページと数えます。
ページの数え方(具体例)
- 固定ページ:/about、/contact はそれぞれ1ページ
- ブログ:記事ごとに1ページ
- 商品ページ:商品ごとに1ページ
- 同一URL内のアンカー(#section)は基本的に同一ページ
- クエリパラメータ(?utm=)は内容変わらなければカウント不要
SPAや動的ページの扱い
シングルページ構成でもURLが変われば別ページと見なします。管理画面や一時的なURLは数えません。
SEOとの関係(ざっくり)
ページ数が多いと狙えるキーワードの幅が広がりますが、質の低いページを増やすと逆効果です。内部リンクやサイト構造を整理すると検索の評価を受けやすくなります。
制作費用との関係(実務の目安)
ページ数が増えるとライティング・デザイン・コーディングの工数が増えます。特に商品ページやテンプレートのバリエーションが多い場合は費用が上がります。見積もり時は「ページ数」と「テンプレート種類」を分けて提示すると分かりやすくなります。
実務での注意点
見積り前に実際にカウントし、重複URLや不要なパラメータを除外してください。SEOと費用のバランスを考えて、必要なページだけを計画すると効率的です。
ページ数とSEOの関係
なぜページ数が影響するのか
ページ数が増えると、サイトはより多くのキーワードで検索エンジンに評価されやすくなります。例えば、製品紹介ページや詳細な解説記事を増やせば、ユーザーの具体的な疑問に答えられ、ロングテール(特定のニッチな検索)からの流入が期待できます。
量より質が重要
ただ数を増やすだけでは効果が出ません。重複コンテンツや薄い内容のページが多いと、評価が下がるリスクがあります。高品質な情報、具体例、独自の視点を盛り込むことが肝心です。
管理面での注意点
ページ数が多いと更新や構成管理の負担が増えます。古い情報が放置されると評価を落とす原因になります。サイトマップを整備し、不要なページはnoindexや統合で整理しましょう。
実践的な進め方
・まずは柱となる「ピラーページ」を作り、関連する細かなトピックを記事で補います。例:パン屋なら「商品の特徴」ページを軸に、米粉パン・季節限定品の個別ページを作る。
・分析ツールで流入や滞在時間を見て、効果の低いページは統合または改善します。
ページ数は武器になりますが、戦略と品質をセットで考えることが成功のポイントです。
ページ数と制作費用の関係
概要
ホームページの見積もりは、一般にページ数が増えるほど費用が上がります。ページごとの作業工数やデザイン、文章量が増えるためです。見積もりではページ数を正確に伝えることが大切です。
なぜページ数で費用が変わるのか
- 作業量が増える:デザイン、コーディング、動作確認がページ分だけ必要になります。
- コンテンツ制作:文章や画像の作成・調整に時間がかかります。
- 管理工数:CMS設定やリンクチェックも増えます。
1ページあたりに含まれる主な項目
- デザイン(レイアウト調整)
- コーディング(HTML/CSS/JS)
- 文章作成・校正
- 画像選定・調整
- テスト・公開準備
料金の目安とケース例
- 小規模(1〜5ページ):テンプレート使用で低コスト
- 中規模(6〜20ページ):個別デザインやCMS導入が増える
- 大規模(20ページ以上):構成設計や運用支援が必要
費用を抑える工夫
- 共通テンプレートの利用
- 文案や画像を自前で準備
- 似た構成のページはひな形化
- 段階的に公開して優先度高いページから作る
見積もりの確認ポイント
- 「1ページ」の定義を確認する(内容量や機能)
- 追加費用の発生条件を明示してもらう
- 保守・更新費用やCMS導入費を確認する
ページ数は費用の大きな要因ですが、工夫次第で無駄を減らせます。見積もり時に具体的なページ構成を伝えて、無駄のないプランを依頼しましょう。
ページ数の効率的な数え方・確認方法
1) 基本はサイトマップでURL単位に数える
まずXMLサイトマップ(sitemap.xml)や手作りのサイトマップを用意します。サイトマップは公開するページのURL一覧なので、ここのURLを数えれば正確なページ数が分かります。CMSなら自動生成、手動ならスプレッドシートで管理します。
2) ツールで自動確認する方法
- Google Search Console:公開されてインデックスされたページ数を確認できます。sitemapを送信すると差分も分かります。
- クローラー(Screaming Frog等):サイトを実際に巡回してURLを収集します。無料版は上限あり(例:Screaming Frogは500URLまで)。
- 検索演算子(site:example.com):概算を出せますが、正確性は低いです。
3) カウント時の注意点
- 同一コンテンツの重複URL(パラメータ、www/非www、http/https)は除外する
- noindexやrobotsでブロックされたページは通常カウントしない
- canonicalタグで代表URLを決める
4) 効率的な手順(チェックリスト)
- XMLサイトマップを生成・更新
- Google Search Consoleにsitemapを送信
- クローラーで実際のURLを収集し差分を確認
- 重複・パラメータ・noindexを整理し再集計
この流れで数えれば、公開中の実ページ数を効率よく、正確に把握できます。必要なら使用ツールの具体的な操作手順もご案内します。
まとめ:ホームページのページ数がもたらす効果と注意点
ホームページのページ数は、サイト構成の基本指標です。SEOや費用、運用負担に直結するため、単に増やせば良いわけではありません。目的に合わせて最適なページ構成を作ることが重要です。
- 主な効果
- SEO: 関連する情報を適切に分けると検索エンジンが内容を理解しやすくなります。例えば、製品ごとに説明ページを作ると狙ったキーワードで評価されやすくなります。
- ユーザビリティ: 情報が整理されると訪問者が目的のページにたどり着きやすくなります。
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費用・運用: ページ数が増えると制作費と更新作業が増えます。定期更新の工数も見積もってください。
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ページ数を決めるチェックリスト
- 目的は明確か(集客、情報提供、問い合わせなど)。
- 必要なコンテンツは何かを洗い出す(製品情報、会社概要、FAQなど)。
- 重複コンテンツを避ける(同じ内容はまとめる)。
- 将来の拡張性を考える(カテゴリ追加の余地を残す)。
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見積もり時にページ定義を共有する(テンプレや動的ページの有無)。
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実務での注意点
- 量より質を優先し、ユーザーに価値あるコンテンツを優先的に作成してください。
- URLや内部リンクを設計して、導線を明確にしてください。
- 更新頻度と担当を決めておくと運用が楽になります。
- CMSやテンプレートを活用すると制作と更新のコストを抑えられます。
ページ数は判断材料の一つです。目的と手間を天秤にかけて、必要十分な構成を設計してください。見積もりやリニューアルの際は、この章のチェックリストを活用すると打ち合わせがスムーズになります。