はじめに
この記事の目的
本記事は、自分のホームページ(ウェブサイト)をGoogleで見つけてもらう方法と、サイト内をGoogleで検索するやり方をわかりやすく解説します。専門用語を必要最小限にして、具体例を交えて説明します。
読者対象
・これからホームページを公開する方
・公開済みだが検索結果に出にくい方
・Google Search Consoleなどを使い始めたい方
本記事で扱う主な内容
・検索結果に表示させるための基本施策(簡単で効果的なポイント)
・Googleにサイトを登録してインデックス(検索対象)を確認する方法
・site:コマンドを使ったサイト内検索の方法
・検索に出ない主な原因と具体的な対策
読み方のポイント
まず第2章から順に読み進めると理解が深まります。実際の操作手順は画面の例を想像しながら進めてください。専門用語が出たら、すぐに具体例で補足して説明しますので安心してください。
Google検索でホームページを見つけてもらうための基本施策
概要
Googleで見つけてもらうには、検索エンジン最適化(SEO)の基本を押さえることが大切です。ここでは初心者でも実践しやすい具体的な施策をわかりやすく説明します。
キーワード選び
まず、あなたのサイトを見てほしい人が使いそうな言葉(キーワード)を想像します。例:料理教室なら「東京都 料理教室 初心者」など。あまり一般的すぎない言葉を混ぜると効果的です。
タイトルとメタディスクリプション
ページのタイトルに主要キーワードを入れ、簡潔で魅力的に書きます。メタディスクリプションは検索結果での説明文なので、内容の要点と行動を促す一文を入れるとクリックされやすくなります。
ページ内でのキーワード配置
見出し(h1,h2)や冒頭の文章に自然にキーワードを入れます。詰め込みすぎず、読みやすさを優先してください。具体例や数字、実績を入れると信頼性が上がります。
読みやすさとコンテンツの充実
短い段落や箇条書きを使い、訪問者が欲しい情報を分かりやすく配置します。FAQや手順、写真・図を使って具体性を持たせてください。
技術的な基本
わかりやすいURL、スマホ対応、画像の代替テキスト(alt)、ページ表示速度の改善、内部リンクの整備は基本です。これらは検索エンジンとユーザー両方に役立ちます。
定期的な見直し
検索の反応を見て、タイトルや内容を更新してください。新しい質問や季節のニーズに合わせて情報を追加すると良いです。
Googleにサイトを登録する・インデックスを確認する方法
1. Search Consoleに登録する理由
Google Search Console(GSC)に登録すると、Googleがあなたのサイトをどう見ているかを直接確認できます。インデックス状況やエラー、検索パフォーマンスが分かります。
2. 登録と所有権の確認
GSCにサイト(ドメインまたはURLプレフィックス)を追加します。所有権はDNSレコード追加、HTMLファイルのアップロード、HTMLタグ設置、Google AnalyticsやTag Manager経由などで確認できます。ドメイン単位の登録は幅広くカバーできます。
3. サイトマップを送信する
サイトマップ(通常は sitemap.xml)を用意し、GSCの「サイトマップ」から送信します。WordPressならプラグインで自動生成できます。サイトマップはGoogleにページ構成を伝える手段です。
4. URL検査とインデックス登録のリクエスト
GSCの「URL検査」で個別ページのステータスを確認します。インデックスがない場合は「インデックス登録をリクエスト」を使います。クロールやレンダリング結果も確認できます。
5. カバレッジとエラー確認
カバレッジ報告で「エラー」「有効」「除外」などの項目を確認します。robots.txt、noindex、canonicalやサーバーエラーが原因になりやすいので、該当ページを修正します。
6. Google検索で手動確認する方法
ブラウザで「site:あなたのドメイン」と検索すると、インデックスされているページ一覧が表示されます。ページタイトルで検索(引用符で囲む)すると特定ページの表示有無を手早く確認できます。
7. 注意点
インデックスには時間がかかることがあります。頻繁に更新する場合はサイトマップ更新とURL検査を活用し、モバイル対応やrobots設定も見直してください。
Googleでホームページ内を検索する方法
概要
Googleの「site:」コマンドを使うと、特定のホームページだけを対象に検索できます。たとえば「site:example.com お問い合わせ」と入力すると、example.com 内の「お問い合わせ」に関するページだけが表示されます。
基本的な使い方
- 検索ボックスに「site:ドメイン キーワード」を入力します。例: site:example.com お問い合わせ
- ドメインを指定すると、そのドメイン(と通常はサブドメイン)内を検索します。特定のホストだけを調べたいときは「site:www.example.com」のようにします。
よく使うテクニック(簡単な例で)
- フレーズ検索: 引用符で囲むと完全一致を探せます。例: site:example.com “プライバシーポリシー”
- URLに含まれる語で絞る: inurl:演算子を併用すると、URLに特定の語を含むページを探せます(例: site:example.com inurl:contact)。専門用語は最小限に説明しました。
検索オプションの活用
検索結果の下にある「ツール」から期間を絞れます。作成日や更新日で新しいページだけを確認したいときに便利です。
Chrome拡張「Search the current site」の使い方
- Chromeウェブストアから拡張機能を追加します。
- ページ表示中に拡張のアイコンをクリックすると、そのサイトを対象にした検索が開きます。右クリックメニューから同様の操作ができる拡張もあります。操作は簡単で、毎回手入力する手間が省けます。
注意点
- site:検索は公開されているページしか見つかりません。ログインが必要なページやrobotsで拒否されたページは表示されません。
- 大量に検索結果が出る場合はキーワードを追加して絞り込んでください。
ホームページがGoogleで検索に出てこない主な原因と対策
よくある原因と確認ポイント
- インデックスされていない:Search Consoleの「URL検査」で確認します。未登録なら「インデックス登録をリクエスト」します。
- robots.txtやnoindexタグでブロック:robots.txtやページのmetaタグに誤記がないかチェックします。
- ページが重複/薄い内容:オリジナルで有益な情報が少ないと検索に出にくくなります。
技術的な対策(手順で解説)
- Search ConsoleでカバレッジとURL検査を確認。エラーや警告に従って修正します。例:404を直す。
- sitemap.xmlを作成して送信。新しいページはここから見つけやすくなります。
- robots.txtとmeta robotsを見直し。誤ってブロックしていれば削除します。
コンテンツ面の改善(具体例付き)
- タイトル:主要キーワードを前半に入れ、自然な表現にします。例)「渋谷のおすすめカフェ|落ち着く穴場5選」
- 説明文(meta description):内容を簡潔に伝え、行動を促す一文を入れます。例)「落ち着ける渋谷のカフェを詳しく紹介。営業時間や席数も掲載。」
- 本文:専門性と独自性を持たせ、図や写真で補足します。内部リンクで関連ページへ誘導します。
被リンク・表示順位対策
- 自然な被リンクを増やす:有益な情報を発信し、SNSや業界サイトで紹介してもらいます。
- ページ速度とモバイル対応を改善:表示が遅いと評価が下がります。画像圧縮やAMP対応を検討します。
各項目を順に確認して改善すれば、検索結果に表示される可能性が高まります。
その他の関連情報
ここでは「site:」コマンドの応用や、サイト内検索・SEO改善に役立つツールを分かりやすく紹介します。
他社サイトのインデックス調査
「site:example.com」を使うと、検索エンジンに登録されているページの例を確認できます。たとえば「site:competitor.com 商品名」で競合の関連ページを探せます。ただし、表示される件数は概算で、必ずしも正確ではありません。
キーワード分析への活用例
競合がどのキーワードでページを作っているか、見出しやURLから推測できます。引用符(”キーワード”)で厳密検索、inurl:でURL内の語を探すと効率的です。実際の検索結果を数ページ見るだけで、狙うべき語やコンテンツの傾向がわかります。
よく使うツールと拡張機能
- Google Search Console:自サイトの正式なインデックス状況や問題点を確認できます。無料で最初に設定すべきツールです。
- クローラー(Screaming Frogなど):内部のリンクやメタ情報をチェックします。
- 競合分析ツール(Ahrefs、SEMrushなど):被リンクやキーワード順位の傾向を調べます。
- ブラウザ拡張(SEOquake、MozBar、Keywords Everywhere):ページ単位での簡易調査に便利です。
注意点と運用のコツ
site:検索は概況把握に向きますが、正確なインデックス数はSearch Consoleで確認してください。robots.txtやnoindexで非表示にしているページは検索に出ません。機密情報が公開されていないか定期的に確認しましょう。
まずはsite:でざっくり把握し、必要に応じてSearch Consoleやクローラーで詳しく調べる手順がおすすめです。
まとめ
要点の振り返り
- 検索で見つけてもらうには、タイトルや見出し、メタ記述の整備と分かりやすい内部リンクが基本です。
- Google Search Consoleでインデックス状況を確認し、必要ならサイトマップを送信します。
- 確認には「site:あなたのドメイン キーワード」で表示をチェックします。
運用で大切なこと
- コンテンツはユーザー目線で書き、定期的に更新します。読みやすい構成と適切な見出しを心がけてください。
- 表示されない場合は、robots.txtやnoindex、重複コンテンツ、表示速度などを点検します。
検索の利便性を高める工夫
- サイト内検索やパンくず、検索結果での目立つタイトルで訪問者が目的を達成しやすくなります。
最後に、基本を着実に行うことが成果につながります。まずはSearch Consoleで現状を把握し、優先度の高い改善から始めてください。