はじめに
「ブログの記事をどう書けばいいかわからない」「記事がうまくまとまらない……」というような疑問や悩みをもっていませんか？本記事は、ホームページの閲覧数（アクセス数）を調べる方法と指標の見方を、初心者向けにやさしく解説します。
この章の目的
- この記事の範囲と目的を明確にします。ホームページの閲覧数を正しく把握することで、改善点が見つかりやすくなります。
誰に向けて書いたか
- 個人でブログを書く方、ネットショップを運営する方、会社のホームページ担当者など、アクセス数の見方を知りたい初心者向けです。専門的な前提知識は不要です。
この記事で得られること
- Googleアナリティクス（GA4）での基本的な確認方法
- 他社サイトの閲覧数を推定する外部ツールの使い方
- ページ別・期間別の調べ方や、増やすための基本施策
まずは「なぜ調べるのか」「どの指標を見ればよいか」を押さえ、次の章で実際の手順に進みます。
ホームページの閲覧数を「調べる」意味と重要性
なぜ閲覧数を調べるのか
ホームページの閲覧数は、サイトが誰にどれだけ届いているかを示す基本の数値です。単に”何人来たか”を知るだけでなく、施策の成果や問題点を発見するための出発点になります。例えば、商品ページの閲覧数が伸びないなら、商品情報や導線を見直す必要があると分かります。
調べることで得られる具体的な気づき
- どのページが人気か（記事・商品・LPなど）
- ユーザーの入り口（検索・SNS・広告）
- ユーザーの行動（滞在時間や離脱が多いページ）
これらを知ることで、改善の優先順位を決められます。
実務での活用例（具体例）
- マーケティング：広告効果の検証。広告を打ったページの閲覧数が増えれば効果あり。
- コンテンツ改善：多く読まれる記事は似たテーマで増やす。
- 社内報告：社内や経営層に成果を示す定量指標として使える。
調べる頻度と注意点
基本は週次〜月次で確認します。キャンペーン時は日次で追うと良いです。ただし、閲覧数は季節変動やボットの影響でぶれることがあります。生の数字だけで判断せず、傾向や他の指標と合わせて見ることが重要です。
ホームページの閲覧数を調べる主な方法
1) Googleアナリティクス（GA4） — 最も一般的で正確
Googleアナリティクスは無料で使え、全ページに専用タグを埋め込むだけで自動計測します。基本手順はGA4にログインし、「ユーザー」→「概要」で全体のユーザー数・セッション数・ページビュー（PV）を確認します。画面上部の「期間指定」で日別・週別・月別に切り替えられます。タグ設置はgtag.jsやGoogleタグマネージャーを利用すると簡単です。
2) サーバーログ解析 — 高精度だが手間がかかる
Webサーバーのアクセスログを直接解析するとボットを除外したり詳細なリクエストを確認できます。解析には専門的なツールや知識が必要です。
3) CMSプラグイン・ホスティング機能
WordPressのプラグインやレンタルサーバーの統計機能は導入が簡単です。小規模サイトなら十分ですが、機能や精度はGA4に劣ることがあります。
4) 推定ツール（他社サイトの閲覧数推定）
SimilarWebなどは外部データから推定値を示します。競合の傾向把握には有用ですが、実数とは異なります。
注意点：計測はタグ設置とプライバシー対応（Cookie同意）が前提です。したがって、最初にどの方法で運用するかを決めてから導入してください。
主な指標の意味と使い分け
PV（ページビュー）
PVはページが表示された回数です。ユーザーが同じページを何度見てもカウントされます。どのページがよく読まれているか、記事や商品ページの人気を把握するときに使います。たとえば、トップページのPVが高ければ導線や入り口として機能している可能性が高いです。
ユーザー数（ユニークユーザー）
特定期間内にサイトを訪れた人数を示します。同じ人が複数回訪れても一人として数えます。サイトのリーチ（どれだけの人に届いているか）を知りたいときに重要です。広告やSNSの効果を測る際に使います。
セッション数
セッションはユーザーの一連の行動（訪問）のまとまりです。ページ閲覧や操作が一定時間なければセッションは切れます。セッション数は訪問回数の多さやサイトでの行動数を示します。ユーザーの滞在・回遊の程度を把握するときに役立ちます。
ほかの関連指標
- 平均セッション時間：1回の訪問でどれだけ滞在したか。長いほど内容に引き込まれている可能性が高いです。
- 直帰率：最初のページだけ見て離脱した割合。高いと導線や内容に問題があるかもしれません。
指標の組み合わせで見るコツ
- PVが多くユーザー数が少ない：訪問者1人あたりの閲覧が多い（熱心な読者）。
- ユーザー数は多いがPVが少ない：訪問はあるが回遊しない（導線の改善が必要）。
- セッションは多いが直帰率も高い：訪問はあるが期待と違う可能性。
用途に合わせ指標を組み合わせて現状を多角的に判断してください。具体的な改善策は次章で詳しく解説します。
ページ別・期間別の閲覧数を調べる方法（GA4詳解）
はじめに
ユニバーサルアナリティクスでは「行動→サイトコンテンツ→すべてのページ」で見ていました。GA4では表示場所や指標名が変わるため、ここではGA4での確認方法を丁寧に解説します。
ページ別の閲覧数（手順）
- 左メニューから「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。
- 表に「page path」（またはページタイトル）が並び、ビュー数（Views）、ユーザー数、平均エンゲージメント時間などが確認できます。
- 列見出しでクリックして並び替え、上位ページを素早く見つけます。
ランディングページの確認方法
ランディングページ別の集客状況は「探索（Explore）」で自由に作れます。フリーフォームを開き、ディメンションで「ランディングページ」を追加、指標にセッションやビュー、コンバージョンを入れると、どこから来た訪問が多いか分かります。標準レポートの「集客（Acquisition）」からも絞れます。
期間指定と比較の使い方
画面右上の期間指定で日別・週別・月別に切り替えられます。比較機能で「前期間」や「前年同期間」と比べ、増減や施策の効果を確認してください。グラフの粒度（日/週/月）は時間軸の右上で切り替えられます。
実践的なポイント
- 単純なPVだけで判断せず、平均エンゲージメント時間やコンバージョンも見ると質が分かります。
- フィルタやセグメントで特定の流入経路やデバイスを絞ると原因が分かりやすくなります。
- CSV出力や比較レポートを定期的に保存して、変化の履歴を残しましょう。
他社・競合ホームページの閲覧数を調べる方法
概要
他社や競合サイトの閲覧数は、内部の解析ツール（例：GA4）では確認できません。外部の分析サービスを使うと、対象のドメインやURLを入力するだけで「推定の月間アクセス数」や「人気ページ」「検索キーワード」などを取得できます。ただしこれらは推定値であり、正確な数値ではない点に注意してください。
主な外部ツールと特徴
- Ahrefs：被リンクやオーガニック検索の流入推定に強い。キーワード対策に便利です。
- SimilarWeb：トラフィック推定や流入チャネルの割合が見やすいです。
- SEMrush：検索キーワードと広告の状況を幅広く調べられます。
- ラッコツールズ：日本語対応がよく、手軽にページ毎の推定値を見られます。
実際の手順（簡単な流れ）
- 調べたいドメインかページURLを用意する。
- 外部ツールに入力してレポートを取得する。
- 見るべき指標：推定月間訪問数、人気ページ、流入元（検索/参照/直接）、主要検索キーワード。
注意点と活用のコツ
- 推定値の誤差を意識する。複数ツールで比較すると傾向をつかみやすいです。
- 期間や国設定を合わせて比較する。
- 人気ページや上位キーワードから、自社のコンテンツ改善や狙うキーワードのヒントを得られます。
- 内部データを持つ会社と比べると数字は粗いので、過度に信頼しないでください。
法的・倫理的な注意
公開情報と推定データの範囲で利用してください。アクセスを不正に取得する行為は避けましょう。
よくある疑問Q&Aと注意点
はじめに
Googleアナリティクス（GA4）などの導入でよくある疑問と、実務で気をつけるポイントをQ&A形式でまとめます。特にトラッキングタグの設置ミスとデータ反映の遅延は多いトラブルです。
Q1: アクセスがまったく表示されません
まず全ページにトラッキングタグが入っているか確認してください。ヘッダーに設置するか、Googleタグマネージャー（GTM）を使うと管理が楽です。確認方法の例：ブラウザの開発者ツールでネットワーク通信を確認、GAのリアルタイムやデバッグビューで送信をチェック。
Q2: 数が少ない・遅れて反映される
タグ設置ミスやフィルタの誤設定が多い原因です。プライバシー同意バナーや広告ブロッカーで計測されないこともあります。リアルタイムはすぐ反映されますが、一部レポートは数時間〜24〜48時間かかる場合があります。
Q3: 他ツールと数値が違うのはなぜ？
定義の違いです。サーバーログはすべてのリクエストを記録しますが、解析ツールはボット除外やセッション定義を行います。比較するときは何を比較しているかを明確にしてください。
注意点（運用時に必ず確認）
- トラッキングを全ページに入れる（トップだけ、はNG）。
- タグが重複していないか確認（2重計測は数字を膨らませます）。
- 同意管理（Cookie同意）で計測が止まる場合があること。
- フィルタや除外設定は悪影響を与えるのでテスト環境で試す。
- 重要な変更はログを残し、すぐにリアルタイムで動作確認する。
最後に：アクセス解析ツールを使わないと正確な閲覧数がわかりません。解析は改善のための第一歩なので、必ず導入と定期的な確認をおすすめします。
ホームページのアクセス数を増やす基本施策
ホームページのアクセス数を増やすには、複数の施策を組み合わせて継続的に改善することが大切です。以下に実践しやすい基本施策を分かりやすく整理します。
1. SEO（検索エンジン最適化）の基本
- タイトルと説明文を分かりやすくする（例：検索されそうな言葉を自然に入れる）。
- 見出し（H1/H2）を整理して読みやすくする。画像には代替テキスト（alt）を付ける。
- 内部リンクで関連ページをつなぎ、滞在時間を伸ばす。
2. コンテンツの改善・拡充
- ユーザーの疑問に答える記事を増やす（Q&A形式が有効）。
- 古い記事は更新して情報を新しく保つ。具体例や図を入れると分かりやすい。
- CTA（お問い合わせ・購入ボタン）を目立つ場所に置く。
3. SNSやコミュニティの活用
- ターゲットが多いSNSを選び、定期投稿で認知を広げる。
- 記事の要点を短くまとめて投稿し、サイトへ誘導する。
- コミュニティで質問に答えるなど信頼を築く。
4. Web広告の使い方
- 少額から始めて効果を見ながら予算配分を決める。検索広告は購買意欲の高い層に届きやすい。
- 広告文と遷移先（ランディングページ）を合わせる。
5. UXと表示速度の改善
- スマホ表示を最優先にする（モバイルファースト）。
- 画像圧縮や不要なスクリプト削除で表示速度を上げる。
6. データに基づく改善サイクル
- 目標（KPI）を決め、定期的にデータを確認する。
- 成果が出ない部分はA/Bテストで改善する。
7. 優先順位の付け方
- すぐできる改善（タイトル変更や画像圧縮）を先に行い、長期施策（被リンク獲得や記事作成）は並行して進める。
- 小さな実験を繰り返し、効果の高い施策に注力する。
