はじめに
「ブログの記事をどう書けばいいかわからない」「ランディングページの改善点が見えない……」と悩んでいませんか?
本記事では、Googleサーチコンソールを使って自社サイトやブログのランディングページごとの検索パフォーマンスを調べ、SEOやサイト改善に活かす方法を丁寧に解説します。ランディングページの定義から、実際の調査手順、分析結果の活用方法、Googleアナリティクスとの違いや連携メリット、注意点まで幅広く扱います。
この記事を読むと、どのページが検索で伸びしろがあるかを見つけ、クリック率や掲載順位を改善する具体的なヒントが得られます。たとえば、記事ページで検索流入はあるのにクリックが少ない場合、タイトルやメタ説明の改善点を見つけられます。初心者でも取り組める実務的な手順を中心に説明しますので、ぜひ読み進めてください。
サーチコンソールとランディングページの基礎知識
サーチコンソールとは
Googleサーチコンソールは、検索結果での表示状況(掲載順位や表示回数)、クリック数、クリック率(CTR)などを把握できる無料ツールです。自分のサイトがどんな検索語で見られているかを確認し、改善点を見つけるのに役立ちます。
ランディングページ(LP)とは
ランディングページは、ユーザーが検索結果や広告、SNSなどから最初に到達するページを指します。広い意味では「セッションで最初に見たページ全般」を意味し、狭い意味では商品の購入や申込を促す特化型ページ(縦長のLP)を指します。
広義と狭義の違い(例)
・広義:ブログ記事のトップページに検索から来た場合、その記事がLPになります。
・狭義:キャンペーン用に作った1枚物の販売ページがLPです。
なぜ基礎知識が大切か
サーチコンソールやGoogleアナリティクスは広義のLPでデータを扱います。どのページが検索で伸びているか、どのページがクリックされにくいかを正しく理解すると、改善策が明確になります。閲覧状況を正しく読み取り、優先順位をつけて対策を進めましょう。
サーチコンソールでランディングページを調べる方法
準備
Googleサーチコンソールにログインし、対象のプロパティを選びます。期間は画面右上で指定できます。まずは過去3か月や6か月を試すと傾向がつかみやすいです。
手順(簡単ステップ)
- 左メニューの「検索パフォーマンス」を開きます。
- 上部タブで「ページ」を選びます。各URLごとに表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位が一覧表示されます。
- 調べたいランディングページをクリックすると、そのページに絞ったデータになります。
- さらに「クエリ」タブを選ぶと、そのページに流入した検索キーワードが見られます。
見方のポイント
- 表示回数が多くCTRが低い場合はタイトルや説明文(メタディスクリプション)を見直します。
- 掲載順位が低くても表示回数が増えているキーワードは、コンテンツの追記で上位化のチャンスがあります。
- デバイスや国で絞ると、モバイルでの見え方や地域ごとの需要が分かります。
具体例
表示回数10,000回でCTRが0.5%なら、タイトル改善でクリックを増やせます。逆に少ない表示回数で高CTRなら、流入を増やす施策が有効です。
注意点
データは遅延やサンプリングがあります。頻繁に確認し、変更後は数週間の様子を見ると良いです。
サーチコンソールで取得できるランディングページデータの活用方法
概要
サーチコンソールのランディングページデータを使うと、どのページが検索から読者を呼び込んでいるかを明確にできます。人気ページの強化、検索意図とのズレの発見、CTRや順位が低いページの改善、新しい集客機会の発見に役立ちます。
具体的な活用例
- タイトルやディスクリプションの改善:インプレッションが多くCTRが低い場合は見出しや説明文を魅力的に書き直します。例:数値や問いかけを入れる。
- 内部リンクの見直し:重要ページへ流れをつくるため、関連ページからリンクを張ります。閲覧時間と回遊が増えやすくなります。
- 検索結果スニペットの改善:見出し(h1/h2)や冒頭文を検索意図に合わせて調整し、スニペット表示を改善します。
- 重要キーワードの強化:ランディングページに紐づくクエリを確認し、関連語を本文や見出しに追加します。
- 新規ページの作成:あるキーワード群で多く表示されるが該当ページが薄い場合、専用ページを作ることで流入拡大を狙います。
改善の手順と優先順位
- データでインプレッション・CTR・平均順位を確認する。
- インプレッション高×CTR低のページを優先してタイトルを改善する。
- 低順位だがCTRやインプレッションがある場合は内容追加や内部リンクで順位を上げる。
- 変更後は数週間単位で経過を見て効果を測定します。
効果測定のポイント
クリック数、CTR、平均順位、滞在時間や直帰率(他ツールと併用)が目安です。小さな改善でも蓄積すると大きな効果になります。
注意点
短期間で結果が出ないことがあります。また季節や外部要因で変動するので、データを長めに見るようにしてください。大幅なURL変更は慎重に行います。
Googleアナリティクスとの違い・連携によるメリット
サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
サーチコンソールは「検索からどんなキーワードで来たか」「検索順位や表示回数、CTR(クリック率)」に特化します。一方、Googleアナリティクスは「ユーザーがサイトでどのように動いたか」「滞在時間や直帰率、コンバージョン」など全体の行動を把握します。例えると、サーチコンソールは入口の情報、アナリティクスは店内での行動を記録するイメージです。
連携するメリット
- 検索クエリごとに実際の行動や成約を確認できます。どのキーワードが成果につながるかを特定できます。
- ランディングページ単位で検索流入の質を評価できます。順位やCTRと滞在時間、離脱率を合わせて見ると改善点が明確になります。
- SEO施策の効果検証が正確になります。単に順位が上がったかでなく、ビジネス成果に結びついているか判断できます。
連携の簡単な流れ(概要)
- サーチコンソールとアナリティクスを同じGoogleアカウントで管理します。
- アナリティクス側でサーチコンソールのプロパティをリンクします。
- 両データを組み合わせてレポートを作成します。具体的には検索クエリ×ランディングページ×セッションやコンバージョンで分析します。
実践例
「あるページは検索順位は低いがCTRが高く、滞在時間も長い」→見出しやスニペットは魅力的だが順位改善で流入増が期待できる、と判断できます。逆に「順位は良いのに直帰率が高い」場合は導線やコンテンツ改善が必要です。
サーチコンソール活用時の注意点
ブログの改善に役立つ一方で、サーチコンソールを使う際はいくつか注意点があります。ここでは、よくある落とし穴と対処法を具体例とともに説明します。
対象はGoogle検索のみ
サーチコンソールはGoogle検索からのデータだけを集めます。たとえば、Yahoo!やBingからの流入はここに表示されません。他の検索エンジンやSNS流入も確認するには、別のツール(Googleアナリティクスやサーバーログなど)を併用してください。
ページはURL単位で集計される
同じ内容のページでも、URLにパラメータが付くと別ページとして扱われることがあります(例: /product?id=123 と /product)。この場合、表示回数やクリック数が分散します。対処法としては、canonicalタグで正規URLを指定したり、パラメータを統一するリダイレクトを検討してください。
プロパティ設定に注意する
DomainプロパティとURLプレフィックスプロパティで集計範囲が変わります。サブドメインやhttps/httpをまとめて見たい場合はDomainプロパティを使うと便利です。目的に応じて適切なプロパティを選んでください。
データ反映にタイムラグがある
データは通常1~2日遅れて反映されます。直近の施策効果をすぐに判断しないようにし、数日から数週間の推移で判断してください。即時のチェックが必要なときは、URL検査ツールでインデックス状況を確認します。
小さな数値は変動しやすい
インプレッションやクリックが少ないページは日ごとの変動が大きく、短期で結論を出すと誤判定します。中央値や移動平均で安定させて判断することをおすすめします。
権限管理とプライバシー
アカウントのアクセス権は必要最低限にとどめ、第三者に不要な編集権を与えないでください。データはサイト運営上重要な情報ですので、管理に注意してください。