はじめに
読者の想定
ホームページの仕組みや見方に不安を感じている初心者の方向けです。「ブログの記事をどう書けばいいかわからない」「記事がうまくまとまらない……」という疑問と同じように、「URLって何を見ればいいの?」「ソースコードってどう見るの?」という悩みに答えます。
本記事の目的
本記事では、ホームページの基本的な見方と簡単な分析方法をやさしく解説します。主に以下を扱います。
– ホームページのURLの確認方法
– ソースコードの閲覧方法
– 検索順位の調べ方
– サイト内検索キーワードの確認(Google Analytics 4を想定)
これらを学べば、閲覧や運営に役立つ基礎知識が身につきます。
読み方のコツ
まずは第2章から順に読むことをおすすめします。分からない用語は具体例で補足していますので、そのまま読み進めてください。実際に自分のサイトや気になるページを開きながら進めると理解が早まります。
進め方の案内
各章は実際の操作手順と見方のポイントを中心に説明します。難しい専門用語は最小限にし、図や例を使って丁寧に説明しますので、安心して読み進めてください。
ホームページアドレス(URL)の見方
アドレスバーで確認する基本
ブラウザの上部にあるアドレスバーを見ると、今表示しているページのURLが分かります。例えば、Googleのトップページなら「https://www.google.com/」と表示されます。パソコンもスマートフォンも同じ方法で確認できます。
URLの主な部分(簡単な説明)
- スキーム: 「https://」や「http://」です。httpsは通信が暗号化され、安全性が高いことを示します。
- ドメイン(ホスト): 「www.example.com」の部分で、サイトの住所のような役割です。
- パス: 「/about」などページの場所を示します。
- クエリ: 「?id=123」のように検索や指定を表します。
- フラグメント: 「#section1」でページ内の特定位置を示します。
例: https://www.example.com/shop?item=1#info
パソコンとスマートフォンでの違い
パソコンは常にアドレスバーが見えます。スマートフォンは画面を広く使うため、上に隠れることがあります。その場合はアドレスバーをタップするか、画面を下にスワイプすると表示できます。URLを共有したいときは長押し(スマホ)や右クリックでコピーしてください。
コマンドラインでの確認について
技術的にはターミナルのhostnameコマンドでホスト名の一部を確認できますが、多くの場合ブラウザのアドレスバーで確認する方が簡単で確実です。
ワンポイント注意
ログインや個人情報の入力前は、鍵マーク(HTTPS)やドメインを確認し、正しいサイトかどうか確かめてください。
ホームページのソースコードの見方
ソースコードとは
ソースコードは、ホームページを形作るHTML・CSS・JavaScriptなどのファイルです。ページの見た目や動きを決めます。ブラウザを使えば誰でも中身を確認できます。
なぜ見るか
- ページ構成(見出しやリンク)を確認できます。
- メタ情報(タイトルやdescription)が分かります。
- 外部のCSSやJavaScript、画像の参照先が分かり、表示や読み込みの原因を調べられます。
主な見方(例:Google Chrome)
- ページのソースを表示: Macは⌘ + Option + U、Windows/LinuxはCtrl + U。もしくは右クリック→「ページのソースを表示」。
- 開発者ツール(検証): Macは⌘ + Option + I、WindowsはCtrl + Shift + I。右クリック→「検証」で特定要素を直接見ることができます。
他のブラウザ
- Safari: 環境設定→詳細で「開発」メニューを表示してから、メニューまたは右クリックでソースを表示します。
- Firefox: Ctrl + U(Macは⌘ + U)でソース表示、検証はCtrl + Shift + I。
実用的な探し方と注意点
- Ctrl/⌘ + Fで「meta name=”description”」や「
」を検索します。 - ヘッダー内のlinkタグでCSS、scriptで外部JSのURLが分かります。クリックすれば内容を開けます。
- 注意: “ページのソース”はサーバーが返した元のHTMLです。JavaScriptで動的に変わる部分は開発者ツールのDOM(検証)で確認してください。サーバー側のコードまでは見えません。
以上が、初心者でもすぐ試せるソースコードの見方の基本です。
ホームページの検索順位の見方
1)直接検索(シークレットモード)で確認する方法
ブラウザのシークレット(プライベート)モードを使うと、あなたの閲覧履歴やクッキーによる個人化の影響を減らせます。方法は簡単です。シークレットウィンドウを開き(Windows: Ctrl+Shift+N / Mac: Command+Shift+N)、調べたいキーワードを入力して検索します。該当ページが何ページ目にあるかを目で確認します。例:『地域名+サービス名』で検索して見つける。
注意点:地域や端末(スマホ/PC)で結果が変わることがあります。別の地域で確認したい場合はVPNや検索エンジンの地域設定を利用すると便利です。
2)順位チェックツールを使う方法
キーワードとURLを入力すると自動で順位を調査してくれるツールが便利です。手作業より速く、大量のキーワードを扱えます。ツールの種類は次の通りです。
– 無料/有料:まずは無料で試し、必要に応じて有料版へ移行するとコストを抑えられます。
– インストール型/クラウド型:クラウド型は手軽で設定が簡単、インストール型は社内でデータ管理したい場合に向きます。
代表的なサービス例:Ubersuggest、SERPWatcher、Rank Tracker、無料のオンラインチェッカーなど。ツールは機能や精度が異なるため、複数を試してみると良いです。
3)公式ツール:Google Search Console(GSC)で見る
GSCの「検索パフォーマンス」レポートで、自サイトの平均掲載順位やクエリごとの表示回数、クリック数が確認できます。操作は次の通りです。
1. GSCにサイトを登録して所有権を確認する
2. 「検索パフォーマンス」を開く
3. 日付・クエリ(検索語句)・ページ・国・デバイスで絞り込む
「平均掲載順位」は便利ですが、実際の検索結果と差が出る場合もあります。GSCは長期の傾向や内部比較に適します。
4)使い分けと実務のコツ
- 少数の重要キーワードはシークレット検索で実際の見え方を確認する。
- 多数のキーワードや定期モニタリングは順位チェックツールを使う。
- 長期的な傾向や改善効果を見るならGSCを中心に分析する。
これらを組み合わせると効率的に順位を把握できます。
サイト内検索キーワードの見方(Google Analytics 4活用)
概要
Google Analytics 4(GA4)を使うと、サイト内検索窓に入力されたキーワードを確認できます。検索ワードの量やユーザー数をみることで、ユーザーのニーズやサイトの改善点が見つかります。
イベントレポートで見る手順
- GA4の左メニューで「レポート」→「イベント」を開きます。
- イベント一覧から「view_search_results」を選びます。
- 「パラメータ」欄にある「search_term」を追加すると、検索キーワードとその回数・ユーザー数が表示されます。
- 期間やセグメントで絞り込みし、どの時期にどんな語句が検索されたかを確認してください。
探索レポートでの詳しい分析
探索レポート(エクスプローラ)を使うと、検索語と閲覧ページ、離脱率、コンバージョンなどを組み合わせた分析ができます。たとえば「search_term」と「page_path」を並べ、検索後の行動を追うことで問題ページを特定できます。
注意点
- view_search_resultsやsearch_termが送信されていないと表示されません。サイト側でイベント実装(gtag.jsやGTM)を確認してください。
- クエリパラメータを使う場合は、検索語のパラメータ名をGA4で取り込む設定が必要です。
- 小さなサイトではデータが少なく、ばらつきが出ることがあります。しばらくデータを蓄積してから判断してください。
その他の見方や注意点
ブログやホームページを長く運営するなら、見るポイントや注意点を押さえておくと安心です。目的に応じて何を重視するかを決めましょう。
無料サービスと独自ドメインの違い
無料サービス(例:無料ブログや簡易サイト作成ツール)は手軽に始められます。初期費用がほぼ不要で、テンプレートも豊富です。ただし、URLにサービス名が入る・広告が出る・機能やデザインの自由度が低い・サービス終了のリスクがある点に注意してください。独自ドメインは費用がかかりますが、ブランド化しやすく、移行やSEOの面で有利です。所有権や運営の自由度も高まります。
サービス選びのポイント
・目的(情報発信用、集客用、ECなど)を明確にする
・拡張性(プラグインや機能追加の可否)を確認する
・サポート体制とバックアップ機能をチェックする
・SSLやモバイル対応、表示速度も必須項目です
・将来的な移行のしやすさと費用を見積もる
目的別の「見方」を使い分ける
閲覧:デザイン、動作、スマホ表示をチェック
分析:アクセス解析(GA4)やページ別の滞在時間を確認
順位確認:検索キーワードで実際の検索結果を定期的に確認
運営:編集のしやすさ、ユーザー管理、著作権やプライバシー対応を確認
運営時の注意点
定期的なバックアップと更新を習慣化してください。セキュリティ対策(パスワード管理、プラグインの更新)は重要です。ドメイン更新や有料機能のコストも忘れずに。移行する場合はURLの変化がSEOに影響するためリダイレクト計画を立ててください。
目的に合わせた見方を選べば、必要な情報が効率よく得られます。まずは何を知りたいかをはっきりさせ、必要な機能や費用を比較して決めましょう。